後悔しない!シンボルツリーの選び方~四季を楽しむ編~



こんにちは。

前回「後悔しない!シンボルツリーの選び方3つのポイント」をご紹介しました。
記事はこちら

今回はその中でも、「四季を楽しみたい」というあなたにおすすめのシンボルツリーをご紹介していきます。
 

後悔しない!シンボルツリーの選び方
~四季を楽しむ編~

 


「ヤマボウシ」(落葉高木)
※常緑性のものもあり。
日当たりがよく、強い西日が当たらない場所が好ましい

「ヤマボウシの特徴」
1.秋に紅葉し、冬に落葉する
2.実がなる。9月ごろ熟成する
3.6月~7月に白い花を開花させる

ヤマボウシはメンテナンスの手間がほとんどなく、初心者にもお勧めです。
自然に樹形が整うため、おおがかりな剪定は必要ありません。

地植えにする場合、大きくなりすぎることを防ぎ、病害虫を防止するためにも、
軽く剪定する程度で大丈夫です。
剪定時期は落葉している11月から2月が適しています。

実はこのヤマボウシ、弊社事務所玄関の植栽としても採用しています。
初夏に白い花を咲かせ、秋に実をつけ、やがて実が落ちると紅葉し、冬になると落葉します。

ちなみに、ヤマボウシの実は生食可能だそうです。


季節ごとに違った表情を楽しませてくれ、四季を体感できるのが「ヤマボウシ」です。

「ヤマボウシのデメリットと注意点」
1.熟した実、落ちた葉のお掃除が必要
2.横に広がるように茂るため、ある程度のスペースが必要
3.日当たりと風通しが悪いとうどんこ病が発生する可能性がある
4.カミキリムシとアブラムシに注意

1.四季を楽しめる「ヤマボウシ」ですが、表裏一体、デメリットとも言えるのがお掃除が必要なことです。
それも含めて愛せるひとにはおすすめできる木です。

2.ヤマボウシは頻繁な剪定を必要としないため、お手入れは比較的楽です。
ただ、枝が横に広がるように伸びるため、ある程度のスペースを確保する必要があります。
また、剪定する際には風通しを良くするように、枝をすかしていきましょう。

3.ヤマボウシは比較的病気や害虫の被害が少ない木です。
とはいえ、風通しや水はけが悪い場所だと、うどんこ病が発生する可能性があります。

予防するためには、日当たりと風通しがよく、水はけのよい土壌を選びましょう。

害虫対策
4.害虫被害の少ないヤマボウシですが、カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)とアブラムシに注意しましょう。
カミキリムシの幼虫は、植物全般に言えることですが要注意です。
植物の根を食べてしまい、食欲が旺盛なため、数匹いるだけでも植物の命取りになってしまいます。

アブラムシは大量発生させないためにも、つかないよう予防することが大切です。

カミキリムシの幼虫も、アブラムシも薬剤で予防できるので、適宜利用しましょう。
 

「天然素材の殺虫殺菌剤のメリットデメリット」
薬を使用することに抵抗がある場合、オーガニックや天然素材の殺虫殺菌剤もあります。

パッケージの裏面を見ると、効果がある虫や病気の一覧が書いてあるので合ったものを選びましょう。
天然素材の殺虫殺菌剤を利用するメリットとして一番大きいのが、「病害虫が抵抗性を持つ可能性が低い」
ということです。

同じ薬剤を何度も利用していると、病害虫が抵抗性を持ってしまい、効果がなくなる場合があります
これを防ぐために、何種類もの薬剤をローテーションで利用するのが一般的です。

ただ、何種類もの薬剤を購入して使用するのも、手間とお金がかかりますよね。

天然素材の場合、害虫を包み込んで酸素を遮断し、駆除するといった物理的なアプローチが用いられることが多いです。そのため、薬剤に対して抵抗性を持つ可能性がほぼありません

また、益虫に対しては無害なものもあり、ミツバチなど、人に利益をもたらしてくれるいきものを保護することにもつながります。

デメリットとしては、農薬と違って、効果が長続きしないことです。
そのため、継続的な散布が必要になります。
 

おすすめの天然殺虫剤「ニーム」
天然素材かつ、もう少し継続的な効果が欲しい場合、固形タイプの「ニーム」がおすすめです。
木の根元付近の土を少し掘り返し、ニームを置いたら上から土をかぶせます。
根から成分を吸収させることで、木そのものに防虫効果を持たせる働きがあります。

こちらも、ミツバチといった益虫には害を及ぼしません。

また、先ほどお話ししたカミキリムシの幼虫にも効果があります。
ニームを使用することで、カミキリムシの幼虫の食欲を失わせ、弱らせることができます。

ただ一点だけ注意が必要です。
ニームは光に当たると効果が失われてしまうため、日光が当たらない場所で保存しましょう。
中身が透けない容器で保存するのがおすすめです。


以上、長くなってしまいましたが「後悔しない!シンボルツリーの選び方~四季を楽しむ編~」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。