建築家の存在

こんにちは

昨日の大風から一転
穏やかで気持ちのいい青空。
仕事をしているのがもったいないくらいの
良い天気になりましたね

今日は、日ごろから大沼工務店の家づくりを支えてくれている、建築家のお話をすこし。

まず、茨城の田舎で、なぜわざわざ建築家に設計をしてもらうのかということ。
「お金がもったいないのでは」
「工務店なんだから設計くらいできるでしょ」
なんて声をよく耳にするのも事実。

しかし
わざわざ頼んでお願いする意味がちゃんとあるのです。

それは
設計図を見た瞬間にわかること
住んでみてから気付くこと
さまざまなのですが、それは他の記事でちょこちょことご紹介させていただくことにして。
まず建築家と呼ばれる人達が、どんな想いをもって設計をしているのか、をお伝えしたいと思います。

【住まい手との対話】
【周辺環境との調和】
を大切にしているとおっしゃっていたのは、神奈川県でワーズワースクラフトを主宰されている、建築家 木内浩司先生。

弊社では、先日の完成鑑賞会でお披露目させていただきました
神栖市土合北「俺の家」を設計していただきました。

 


【住まい手との対話】

お施主様の思いをくみとること。
住まいへの夢、
そこで何がしたいか
どんな暮らしを求めているのか
デザインのことも含めて、丁寧にお話をしながらお施主様の思いをくみとる

言葉では上手に表現できない想いも、会話や表情からちゃんと読み取ってくれていたりして
打ち合わせで言い忘れた希望が、ちゃんと設計に入っていて驚いた
なんてお施主様の嬉しい悲鳴はしょっちゅうなのです。


【周辺環境との調和】
お施主様に会う前に、一番最初に建築家が向かうのは住まいが建つその敷地。
その前からデータや地図、写真などで入念な下調べをしていますが、実際そこに建つことが重要とのこと。
データでは知りえなかった、風の強さ、臭い、周囲の建物や景色との関係性、いろんな情報を経験と五感で感じることで、より良いプランが生まれるのだそうです。

たとえば少し離れたところにある、○○工場の煙突。
風向きによっては鼻を塞ぎたくなる、という状況を、窓の位置や種類、玄関の向きでやわらげたり回避することもできるのです。

もともと決まっているプランを、その敷地に合わせるだけでは得られない建築家の手法に毎回驚かされるばかりです。

そして、木内先生からのメッセージ


【最後に】
住んでみて、近所の人に素敵なおうちですね。
と声をかけられたと聞くと、本当に嬉しい。
その場所に残るという意識をみんなでもつと、日本の街はもっと豊かになると思います。
服や家具も、早くて合理的で便利になっていく中、時間をかけて世界にたったひとつの特別な「場所」を作ることは非合理的だけど素敵な仕事だと思っています。

 


日本の住宅業界はいつしか、建てては壊す、スクラップビルドという手法を選んできました。
世代が変わったらどうせ建替えるのだから、手ごろなものですませてしまおう・・・

それでは資源も無駄ですし、デザインも性能も向上しないと思うのです。
だから私達は、大切にしたくなる、ずっと壊したくないと思える家を、快適で価値ある住まいを、一家族一家族に提供していきたいのです。

そしてその想いをカタチにしてくれるのが【建築家】なのだと強く感じています。